ZOOLOGY
photograph
<東京の野生動物たち>
ふらっと散歩に出て、路地に入って、立ち寄った児童公園でひと休み。
なにすることもないから、ぼーっと空を眺めたり辺りを見渡したりしていると、見慣れた景色に、自身の成長と共にすっかり忘れていた動物たちがところどころ佇んでいることに改めて気づく。そうなると一層気になって、子供のころ通い慣れた路地から、さらに奥へ、裏路地へ。初めての公園、広場へと、散歩のつもりがいつの間にか宝探しのように。
視線の先に児童公園が近付くと、垣根からのぞいて見たり。行き着く先々で、あ〜ここにはいない、あっここにはライオンがいる!と一喜一憂。そして、その動物をよく観察してみる。繰り返し手をついて、足を踏み込む箇所はペンキがはげてたり、ところどころかけてたり。時には修復された痕跡もあったりする。
動物たちがいかに多くの子供たちと戯れているのだろうか。
そのうちに動物の種類や数が気になり、検索をしてみる。絶滅危惧種や公園の動物分布図など。
ふむふむ。膨大な情報が一気に手に入る。
けれども、やはり、ふらっと散歩に出て、なんの予備知識もなく立ち寄った公園で新たに動物を発見するのが、何より楽しい。
*撮影は2003年頃から数年間記録、一部をプリントしたものです。
コンクリートタイプの動物が減少傾向に(考察2020年)
project
April 2003-
C-print
11′ x 14′ (265mm x 340mm)
20′ x 24′ (490mm x 590mm)